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🦷親知らず(智歯)って何だろう🦷

2023年04月28日

親知らずとは、大臼歯の中で最も後ろに位置する歯のことで「智歯」とか「第三大臼歯」といいます。永久歯は通常15歳前後で生え揃うのに対して、親知らずは20歳前後で生えてくることから、親が知らぬうちに生える歯「親知らず」と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 

親知らずと聞くと「痛い」、「抜歯」を連想する方が多いと思います。

なぜ痛みが出るのか、なぜ歯を抜くのか、それらには理由があるのです。

 

親知らずによる痛みの多くは虫歯や歯周病が原因と言われています。

ただでさえブラッシングしにくい奥歯に親知らずが斜めに生えたり、部分的に歯肉が被ったまま生えてきた場合はとても細菌や汚れが溜まりやすい状態になってしまい、そこから痛みが発生します。また変な生え方をした親知らずは隣の歯や、歯並びにも影響を及ぼします。

 

抜いた方がいい親知らず

1.痛みや腫れがある

ズキズキと痛みを感じたり、口が開きにくくなるほど頬が腫れている場合はすぐに歯医者に見せましょう。親知らずの周辺にある歯肉が炎症を起こす病気を「智歯周囲炎」といい、細菌が繁殖している可能性があります。智歯周囲炎は歯周病と同じで、進行すれば最悪の場合、歯を支えている骨が溶けてしまいます。

2.歯並びに悪影響がある

親知らずが倒れこみ、隣の歯を押してしまっている状態であったり、生え方によっては、他の歯を圧迫することで歯並びに影響してしまうことがあると言われています。親知らずが歯並びに影響するかは諸説ありますが、理論上は、親知らずを抜くことで他の歯が影響を受けなくなるということになります。

3.隣の歯に虫歯菌が侵食

隣接する正常な歯や、歯茎にまで細菌が浸食する可能性もあります。親知らずの手前にある歯(第二大臼歯)は顎の噛み合わせを左右することもある大切な歯です。どの歯にも言えることですが、歯は失ってしまったら、二度と元に戻ることはありません。

 

ご自身の為に親知らずについて、ぜひ一度歯科医師にご相談ください。

 

 

 

札幌歯科 院長  坂本 渉  Sho Sakamoto

歯学博士
米国ロマリンダ大学インプラント科卒業
北海道医療大学歯学部歯周歯内治療学分野非常勤講師

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医