🦷外傷によって抜けてしまった歯…どうする?🦷
2023年09月08日
転倒や事故、スポーツでのケガなどで顔を打つと、打ち所によっては歯が抜けてしまうことがあります。
抜けた歯は、元に戻すことはできるのでしょうか…
年齢や状況などにもよりますが、抜けてしまった歯を元の位置に入れ固定する再植が可能な場合があります。
今回は外傷によって歯が抜けた場合に、ご自身でできる望ましい対応について述べます。
抜けた歯はどうするの?
・ゴシゴシあらわない!
歯の表面には歯根膜という、歯と骨をつなげる大切な役割を
担っている薄い膜状の組織がついています。
この歯根膜が残されているかどうかが、
その歯がきちんと元に戻るかどうかのカギとなっています。
表面についた砂利やゴミを取り除く過程で歯根膜が傷ついたり、剥がれてしまったりすると、
歯を戻してもくっつかなくなるリスクが生まれます。
抜けた歯についた砂利やゴミなどの汚れは、洗ったり拭いたりしないようにしましょう。
・乾燥させない!
抜けた歯は乾燥させないことが大切です。
歯牙保存液・生理食塩水に漬けるのが理想的ですが
手に入らない場合は牛乳に漬けて歯科医院に持参して下さい。
また、牛乳も無い場合…抜けた歯を自分自身でお口の中へ戻して
歯科医院へ行くという方法もあります。
この方法は唾液で乾燥は防げるのですが、飲み込んでしまうリスクがある為、
できるだけ避けた方が良いでしょう。
飲み込んでしまうと、その歯は二度と使えなくなりますので、
注意が必要です。
・できるだけ早く歯科医院へ!
歯が抜け落ちた場合、一般的に、歯の組織が生きている短期間のうちに再植すると予後が良好といわれています。
できれば受傷後30分以内に処置することが望ましいため歯牙保存液・牛乳などに漬け、
できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
札幌歯科 院長 坂本 渉 Sho Sakamoto
歯学博士
米国ロマリンダ大学インプラント科卒業
北海道医療大学歯学部歯周歯内治療学分野非常勤講師
日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医
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